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MQL5プログラミング研究会の案内を目的としています。MQL5プログラミングミングをやさしく解説。要求工学から開発プロセスまで、オブジェクト指向の小さなプログラミングから説明。

MQL5要求定義05


MQL5要求定義05

ベンダー(開発部A部長)
「ユーザーの要求確認も一通り終わったので、
簡単なもので良いので要求追跡マトリックスを作ってくれないか?」

ベンダー(開発部B君)
「わかりました。」

引き受けはしたものの、どうしたものかと思った。
フリーソフトがないか検索してみたが、
使い方が難しそうだ。
日本語の説明のないものばかりだった。
フリーソフト等は「ツールを使うと詳細な追跡は出来るが、汎用性が良くない」
という検索結果が見つかり、それに従うことにした。
とりあえずエクセルで簡単なものを作って見ることにした。


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「プロゲーマー(ときど)さんとFX」の記事もご覧ください

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ベンダー(開発部B君)
縦を項目欄を書き、横を要求抽出、要求分析、要求確認、要求追跡を書くことにした。

名前は要求管理スパイラル01とした。小さな要求管理から始め、
繰り返し要求管理を行い、徐々に拡大していくつもりだ。

ユーザー側のスパイラル開発プロセスの希望に沿ったものである。
最終形の要求をイメージするのが難しという理由であった。

f:id:Fuzzy01:20180504165224j:plain



出来上がったので部長に持って行った。



ベンダー(開発部A部長)
これをユーザーに来週持っていこう。

充足性、妥当性、一貫性の確認、
誤り、検出漏れ、更新誤り、不正検出等の確認してくれ。



要求追跡は
(1)要求と他の文書との追跡関係を記録・管理。
(2)追跡関係を検索・利用。
を目的としている。

設計の妥当性の評価、矛盾の検出と一貫性の保証、検査証跡などの効果がある。

参考インターネットコンテンツ
 要求工学――第9回 要求追跡――(山本修一郎氏)
要求追跡効果 
(1)顧客要求が変更された時には影響波及分析により、どの機能や設計に影響が出るかを把握。
(2)要求追跡情報に基づいて関連する要求を抽出して可視化し人間が確認することで、矛盾検出や一貫性の保証を容易化。
(3)代替案、決定事項、前提条件などを設計理由も含めて要求から追跡できれば、
(4)顧客によるシステムの理解を向上できるだけでなく、
(5)検討経緯を再利用することで無用な手戻りを削減し変更管理作業を効率化できる。
(6)要求と関係者との関係を追跡することにより、変更要求を誰と議論するかを選択したり、チームメンバのコミュニケーションを改善できる。